「贈り物」
 贈り物をする際に、「心がこもっていれば何でもいい」とつい思いたくなりますが、そう簡単にはいかないのが世の中のようです。
贈り物のタブーは現在も生きている場合が多く、こちらが無垢の心で贈っても、先方が不愉快に感じてしまってはせっかくの気持ちも台無しになるので注意が必要です。

 いくつかタブーを挙げてみますと、結婚式の包丁、ナイフ、はさみなどは「縁を切る」に通じるため嫌われます。
新築祝いのストーブ、卓上ライター、真っ赤な花などは、火事を連想させるということでパスした方が無難です。

 病気見舞いの鉢植えは「根がついている」ということで「寝つく」を連想させると言われています。
又 シクラメンはシク=死苦の響きが良くなく、椿や山茶花も花が首からポトリと落ちることから嫌われるようです。

 ちなみに、「弔事には偶数」、「慶事には奇数」が用いられることが多いようです。