「五穀豊穣」
 青々としていた水田はいつの間にか黄色を帯び、やがて黄金色に輝き、実るごとに頭(こうべ)を垂れる稲穂はやがて収穫の時期を迎えます。

 古来から稲作とともに歩んできた日本人は、その年の収穫を神に感謝し、翌年の五穀豊穣を願ってきました。その神の最もたるものがお稲荷様です。

 稲荷は、稲生、稲成、飯成とも書かれ、狐がその神のように思われがちですが、実際には五穀をつかさどる稲荷神が祀られていっるそうです。
狐は稲荷神の使いという位置づけで、伊勢神宮の鶏、春日大社の鹿、日吉大社の猿、八幡宮の鳩のような単なる神使と違い、お稲荷様の狐には神様の一族のような資格を与えられているそうです。

 赤い鳥居に小さな祠(ほこら)、祠の前に狐が2尾、こうした稲荷神社は都心部でもオフィスビルの一角やデパートの屋上などに見ることができます。
個人の家に祀られている稲荷社まで含めると膨大な数の稲荷神が祀られており、その総数は3万とも4万いわれてます。
ちなみに、稲荷神社の総本社である京都の伏見稲荷大社は関東以外では最大の初詣客を集めることで有名ですが、先ごろ行われた岸和田だんじり祭りも伏見稲荷への祈願が始まりとされてるそうです。

 五穀豊穣の願いはやがて商売繁盛への願いとなってきました。狐には「憑く」というちょっと怖いイメージを持つ人が多いようですが、お稲荷様は昔から庶民にとって身近な存在で、非常に融通が利き、願い事をするには頼もしい神だそうです。

編集 yattyan : 「節句働き」と言う言葉。僕は初めてしりましたよ。(^^) 謙遜語で、「徒然草」の世界でしょう。(^^♪
編集 十六夜 : 五穀豊穣、文字も語感もいいですね。辺りも色づいてきました。わたしは明日もまたTOEIC試験官のバイトです。なんとかの節句働き。。(笑