「クールビズ」
今日も肌寒いですが、6月1日の衣替えから、4年目を迎えたクールビズが始まっています。
未だ未だ、まばらですが、街ではノーネクタイ・ノー上着のビジネスマンも見られます。
また、町村官房長官は、6月6日の閣議で沖縄のかりゆしウェア着用を閣僚に求めているようですが・・・・。
 でも日本には甚平や浴衣といった伝統的な夏向きのスタイルがあり、浴衣はすでにファッションの一つとして確立されていますね。

 関東で浴衣にお目にかかるのは七夕あたりからですが、広島では浴衣の着始め祭りとして有名な「とうかさん祭り」が今週末開催されるそうです。
「とうかさん」とは聞きなれない言葉ですが、昔々この地に赴任してきた国主が地元のお稲荷さんを音読みしたのが始まりとのこと。

 浴衣とのつながりは諸説あるようですが、今年のトレンドを占う意味でファッション業界も注目する浴衣イベントとなっています。

 ところで、浴衣はもともと外出着ではなく、昔の蒸し風呂(現代のサウナに近い)に着用したまま入る「湯帷子(ゆかたびら)」という麻の着物がルーツで、現代の水着に近いものだったそうです。
屋内や敷地内でならともかく、外出には相応しくない着物でしたが、それが変わってきたのが明治の頃からで、機能性と“新しさ”が再評価され現在に至ってます。

 アロハシャツも夏の代表的な装いで、かりゆしウェア同様に公の場での着用も増えてきました。日本からハワイに移住した人々が、持参してきた浴衣などの着物を仕事着に作り変えたのがアロハシャツのルーツで、この時期、役所や郵便局、金融機関等も含め地域ぐるみでアロハシャツを着用するケースがしだいに増えてきています。