「一雨ごとに・・・・、春の雨」
 きょうは全国的に雨模様のようです。一雨ごとに暖かさを増す春の雨です。
また、菜の花が咲き出す今の時期の長雨は「菜種梅雨」あるいは「催花雨(さいかう)」という呼び名を持ってるそうで、芽吹き始めた草木を育てる恵みの雨でしょうね。

 表現力豊かな日本人は、雨を単なる雨とせずに、季節や情景、その時の心情によって様々な呼び名をつけて来ました。

 たとえば「篠突く雨(しのつくあめ)」は、竹のような篠を束ねて地面をつくような激しい雨。
昔、歌謡曲に歌われた「小糠雨」は、傘もいらないような細かい雨です。
帰ろうとする人をまるで引き止めるかのように降ってくる雨を「遣(や)らずの雨」と呼ぶところなどは情感がこもります。
但し、"名残惜し"の「遣らずの雨」は、立場や状況により"折り悪し"にもなります。

 ところで先日、気象庁が2回目の開花予想(ソメイヨシノ)を発表してましたが、来週19日水曜日には3回目の修正予報を発表するそうです。
また、ウェザーニューズは全国1万数千人の「桜モニター」の情報を元にきめ細かい独自予報を発表しており、日本気象協会も独自の予報を発表しています。

 開花するとみられる日付はそれぞれの予報で多少の違いはありますが、近所の桜の蕾が膨らんでゆくのを見るのは毎日の楽しみです。

 桜の花が咲く頃には全国各地でさくら祭りが行われます。
イベントを企画している自治体や観光協会、弁当・仕出し屋等はこれから開花予報と天気予報に一喜一憂することになりそうです。