「ギンナン(銀杏)」
枯葉の舞う季節ならではの食材「ギンナン」。
茶わん蒸しを食べ終わる頃に底の方から出てくるのが印象的です。
おでんなどの鍋物にも欠かせませんが、電子レンジやフライパンで軽く過熱しただけでも酒のつまみや子供のおやつになり、手軽に秋の風味を楽しめますね。

 ギンナンには、ビタミンCやD、カロチンに加え、良質なたんぱく質が含まれて、滋養強壮や、肺や気管支の働きを高める効果があるそうです。
国内で出回っているギンナンのほとんどが国産で、主な産地は愛知、大分、福島県だそうです。
中でも愛知県の祖父江町は国内の3割以上を生産しており、主に料亭など業務用高級食材として取引されているようです。

 イチョウの木の植えてある公園などで拾ってきてもよいですが、食べられるのは外側の種皮を取り除いた殻の中の黄緑色をした胚乳(はいにゅう)部分です。
外側の種皮は匂いがきついうえ、素手で触って汁が付くとかぶれることがあので注意が必要です。