「お歳暮」
 「歳(年)の暮れ」と書いて「お歳暮」。
今では、お世話になった人に日頃の感謝の気持ちを込めて年末に贈る「贈り物」を指しますが、もともとは、「歳暮の礼」といって、新年を迎えるために必要な食べ物を
実家などに持って行く習わしだったそうです。

 最近は、インターネットでの予約が増えているようですが、お歳暮ランキングを見てみますと、ハム、コーヒーセット、洗剤、シャンプー、海苔、かに缶、メロン、明太子といったところが上位にならんでいます。

 ところで、先方が喪中の場合にどうしたらよいのか気になるところですが、喪中とは仏式では四十九日、神式の場合は五十日とされています。
歳暮は「ふだん世話になったお礼」という性質のものなので、一般には不幸に関係なく贈っても良いと言われています。

 ただし、亡くなってからあまり月日がたっていない場合は、贈る時期を少し遅らせるのが良く、また、赤と白の水引が気になるのなら、白短冊を使うのも一つの方法だそうです。
尚、一家の主が亡くなった家庭には、簡単な手紙を添えた上で「忌中御見舞」と書いて届ければ、相手への慰めにもなります。