「体内時計」
 気象庁は今年の4月、10年ぶりに予報用語を改正し、人によって感覚が違うとの理由から従来使われていた「宵のうち」などの表現が削除されました。
18時頃から21時頃を指す「宵のうち」は「夜のはじめ頃」に改められています。

 ところで、動植物達は気温や日照時間などの微妙な変化から行動を変化させています。
つまり、冬眠や落葉、日々の睡眠など、動植物には地球の自転や公転に合わせた生理的なリズムが備わっています。

 人間の場合ももちろん例外ではなく、体を作る細胞に備わる時計遺伝子は約24時間周期で体温やホルモンの分泌などを調節しているそうです。
これが一般的に「体内時計」と言われるものです。

 「時計」という名前が付くくらいですから、時計合わせの起点となるものが存在します。
それは「朝の光を浴びること」であり、それによって人間の身体は活動の準備に入る
そうです。
ちなみに太陽の光でありましたら曇りの日の窓際でも十分だそうです。

 また、最近の研究では、真夜中に光を浴びていると眠れなくなることがあることが実験によって科学的に裏づけられています。
光の刺激で細胞に組み込まれている体内時計が機能停止に陥り、細胞のリズムがバラバラになってしまうそうです。

 夜長の秋はついつい宵っ張り(よいっぱり:夜更かし)になってしまいますが、体調管理のためにたまには意識して生活のリズムを調整することも必要でしょうね。