秋風
昨夜は宵っ張りをして午前0時迄起きていた。
0時を過ぎれば自然に眠気が差し起きて居られない。

老朽化した我が家の雨戸がカタコト音を立て、
早朝には船の汽笛が聞こえても眠り続けた。

何時もどうりに午前6時起床。
10月上旬にしては肌寒い位の秋風が吹いていた。

朝食の支度をする前にストレッチ体操をし、
エプロンを着て今朝はパン食とする。

暇な時間に裏通りに回り田圃道を散歩すれば、
稲刈りの終わった後に雀が群がり騒いでいた。

雀達は目ざとくこぼれ落ちたお米を食べに
毎年のように集まってくる。

今春に産まれた子雀かちょこちょこ歩いて
とっても仕草が可愛い。

畦道を吹く風はすっかり秋の風、ちょっと肌寒い夕暮れ。
風が少し冷たくなってきたから帰ろう。

まだ稲刈りをしていない田圃の稲穂を見れば
ススキが揺れるように波の如く揺れていた。

先週末、二人で神奈川迄向かったところで
次女の婚約者のご両親との食事会が中止と電話がきた。

婚約者の彼のお母様の体調が悪いからとのこと。
前から判っていたのに何故、当日に中止にするのか。

約束を守らず、ごめんねの一言も言えぬ二人に腹が立つ。
沢山の荷物を抱えて喜んで行った事が無駄になってしまった。

次女の婚約者の結婚条件が次々に変わって、
お母様が息子の家から病院に通いたい!

と言われご両親が彼の家に一緒に住むらしい。
お母様の病気が治る迄はご両親と彼が同居する。

貴女は看護師なのだから病気が完治するまで、
ご両親に優しく接してあげて!と私は次女に話した。

まだ結婚していない為、次女は別の住まいから出勤している。
暇な時は彼の家に行ってご両親に笑顔で接して貰いたい。

本当に彼を愛していれば何でも出来る筈。
ご両親に誠意をもって話し合いながら生活をすれば、
きっと良い事が有ると思う。

秋の夜は何となく静寂さが漂い、
海風の音だけが耳に残り寂しい。