「苦悩は成熟、ものごとを見抜く力を与え、世界を見通せるように」 V.E.フランクル『苦悩する人間』260322
 「苦悩は成熟、ものごとを見抜く力を与え、世界を見通せるように」 V.E.フランクル『苦悩する人間』260322

 苦悩する人はもはや運命を外面的に変えられることはできなくなっています。
 けれども、その人はまさに苦悩によって、運命を内面的に克服することができるのです。 苦悩は成長です。また苦悩は成熟でもあります。

 苦悩は人間にものごとを見抜く力を与え、世界を見通せるようにします。
 苦悩への勇気。これこそ重要なのです。(ヴィクトール・E・フランクル『HOMO PATTENS 苦悩する人間』)。

 NHKETV「こころの時代―宗教・人生―こころの時代〜宗教・人生〜 ヴィクトール・フランクル それでも人生には意味がある」。
 シリーズ最終回にあたる6thは「人生の中の出逢(あ)い」。
 冒頭、『HOMO PATTENS 苦悩と人間』の一節が読み上げられた。

 オーストリアの精神科医にして心理学者のヴィクトール・E・フランクル(1905~97年)は、1944年10月にアウシュビッツに送られた。
 両親・妻を失うも、テュルクハイムへの移送を経て45年4月にアメリカ軍により解放、と。
 孫に「しばしばアウシュヴィツを思い出す」と語る。

 その語りを承け、孫が回想。
 「誰にでもそれぞれのアウシュビッツがあり」「簡単には解決できない苦しみがある」。
 「それは本人にとっては絶望的な状況なんだ」と言い及んでいた。