事業や生活領域が生み出す環境影響を“我が事”で理解 もう一つの視覚で環境を学ぶ講座260320
 調査―水の経路図で、わかったこと 熊本水俣=世界に類例みない産業公害発生の地から。
 1)集落は、水俣川の支流域を生活の舞台とする支流域生態系の村だった。
 2)支流域を生活の場としている集落の人たちが、支流域の水を保全していく責任がある。
 
 3)人工林化などで森の水保全機能が低下し、となりの川や支流を水源としている集落が増かしていた。
 4)森は推量を豊かにし、人の毛細血管のように水めぐりをよくしていた。
 5)水をきれいにしていく知恵と技術があった。
 6)川や川べりは水を浄化し、鳥・魚が居て人が自然にふれる場所だった。

 ここまでで<自然・ヒト・地域・集落>は“水でつながって居た”を確認。
1)~8)での確認から、「調査結果を考える」に展開。
 
 7)「森林伐採や開発により水が出やすくなった」ことのほかに、
 8)宅地、畑、それに鉄道、道路などが川に近づきすぎ、 (自然の)元にもどろうとする力=自浄能力を超えることに。
 9)環境影響が発生するのは、事業が人(生活領域)や自然に近づきすぎるとき、つまり自浄能力の臨界値を超えるとき。
 10)環境影響が発生するのは、(事業のみならず)生活領域自体が自然環境の領域に近づきすぎるときにも。

 「.水の経路図づくりでわかったこと」「調査結果からわかったこと」=吉本哲郎著『地元学をはじめよう』(岩波書店 2016年)99~109p所収) 
掲載図は、永野三智(ながの みち)「【No.85】水俣で生まれ育ったということ|女性100名山(第20号)」 2022年3月25日
 NPO法人「JKSK女性の活力を社会の活力に」Empowering Women Empowering Society

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