政権にノー言わせぬ政策提言 釧路の街の魅力ABCD26題―7-240217 by 佐藤宥紹  
 ●14)民有地含む領域の帝国公園化 国際的視野&学問的見地に自然神 政権にノー言わせぬ政策提言 釧路の街の魅力ABCD26題―7-240217 by 佐藤宥紹

●そうですか。そこで前田は考え始めるわけですね。やはり次も3点ありますが。
 そうですね。春採湖畔で「民有地、国有地、両用の地権下」にあった点を阿寒湖畔では、「将来世代を楽しませる」ために帝国公園に指定と決断します。
二に大隈重信総理と本多博士の間である論争が起きます。前田はその経緯を踏まえ<国際的視野&学問的見地>不可欠と受け止めます。
そして最後に、政権には正論より<力を引き出し活用する>の発意へと発想をかえることになります。
●あわせて他にも前田は、本多静六博士の業績を「阿寒を帝国公園に」で活かすことに。
まず、「人為による開発を制限して将来世代も同じ感動を楽しむ」ことを発意します。政権に対しては正論を述べることより、その力を引き出して、活用することではないかと考え方を変えます。
さらにここまで実感してきた「自然の威力」には、二つの姿勢で立ちむかっています。一つは地域が伝統のなかでつちかった、「地域の知恵」に根差すことです。最後は、大きな「自然の威力」を「地の利に換える」と良い。そう確信したことです。
 でわ前田が釧路で展開した二つの事業。前田製紙合名会社を起こしたことや、湖畔に3900ヘクタールの土地払下げをうけ、事業を展開した点。そこは本書=『阿寒の三恩人+(プラス)」(凸凹出版舎 2024年3月)を読んでくださっては、いかがでしょうか。