「山本太吉が伝えた津波伝説」 釧路アイヌ文化懇話会435th  by  佐藤宥紹(城山モシリア学コミッション)
(日時・場所) 9月13日(土)13時~15時 (釧路市中央図書館7階学習室)
(講師)佐藤 宥紹 氏 (城山モシリア学調査会 調査役)

(内容)世紀変わり、アイヌ民族社会の口承伝説に、新しい角度とあらたな評価が示されています。特に津波伝説は、地質学者が地層構造を調べたボーリング調査結果に照らし、蓋然(がいぜん)性を確認した事例が報告されました。
 蓋然性とは、ある事が実際に起こるか否かの確実さを意味し、確率とも置き換えることができます。結果、本道各地に継承され、1940年前後に収集された伝承記録が活かされており、山本太吉エカシ談「津波と春採湖」はその代表例の一つです。字数で170字ほどの記録でも、示す意味と意義は多用です。
 1)評価される要因、2)伝承として継承された意味、3)今日どのように活か
されることが大切なのか、その意義を考察してみては。そう考え、担当させていただきます。