「心柱に仏舎利が納められていた、それお墓では」「お墓ならばいつまでも・・・」 薬師寺東塔心柱240904nhk
「心柱に仏舎利が納められていた、それってお墓ではないですか」「お墓ならばいつまでも・・・」240904「かぐわしき癒やしの木 ひのき」<美の壺 File614>nhkBS4k

 奈良 薬師寺東棟の修復工事で担当の宮大工棟梁は述べる。
 「心柱に仏舎利が納められていた、それってお墓ではないですか」
 「お墓ならばいつまでも、なんとしても、そのまま残さねば」。

 心柱根元の修復には、ひのきの接続方法が選ばれた。破損部分を丁寧に削り取る。
 削り取った柱と同型に刻んだ柱を接続。伝統の親柱を巧みに活かした。
 その放送=「かぐわしき癒やしの木 ひのき」<美の壺 File614>に注目。

 そんな方が実は少なくなかったらしい。
 掲載下図。丁寧にもその手順に矢印を付して、工程がつぶさに理解できる紹介をおこなっている。
 先んじて、長く活用される「ひのき材」の特性。棟梁は、いみじくも。

 「やまから切って下してくると その木の命は そこでいっぺん終わる」
 「終っているが そのままの状態で生き続けている」
 「決して死んではいない」。

 注目したい。あらたな命を与え、その価値を巧みに保存している。
 「心柱に仏舎利が納められていた、それってお墓ではないですか」「お墓ならばいつまでも・・・」 薬師寺東塔心柱240904nhk