週刊朝日
 誰が聞き出すのか 聞き出す人を鍛える<編集文化>の再構築230622.

 田中邦衛が死去居した。駆け出しの記者に追悼記事の原稿を書くように指示がでた。
 思案した若手女性記者はメモに「山田洋二」とある電話番号に電話をしたら、「山田です」。
 事務所ではなかったのだ。本人にが出た。名を告げて謝ったが電話を切った。

 締め切りは翌日に迫っていた。締め切りの当日、気を取り直して必死の思いで同じ電話番号に電話をした。
幸いに記者の希望がかなって取材に応じてくれた、と。
 『週刊朝日』は23年5月30日で休刊となった。
山田洋二監督に話を聞く。この<聞きだす人>の存在がなければ、山田監督が自らネットに書けばよい。そういうことか。

 紹介は「主役はずばり『働く人のランチ』。. サラリーマンの昼食(サラメシ)」で知られるnhkG番組での照会。
 最終ジャーナル』は随分、購入したが『週刊朝日』は子供心に難解であった。

 「芸能人のスキャンダルやエロ記事、“独占告白”や“衝撃スクープ”とは一線を画し」
 「不景気が続く中、2000年代以降にネットが一気に普及すると、右寄りの論調が俄然、勢いを持つ」
 「週刊誌斜陽の時代に、読者が被る『AERA』と『週刊朝日』の2誌がある意味は最後までわからなかった」 https://www.cyzo.com/2023/05/post_346243_entry.html 230622 15:38閲覧。

 ネットで話題になって、それから活字媒体を手にする。
 その時、「良質な記事でも“朝日”という看板があるだけで、ネットでは嫌われてしまう傾向は強かった」。
評者の論は厳しい。この時代の波は<なに>か。

 別な評論に「雑誌ジャーナリズムの置かれた深刻な状況を象徴するものとして大きな波紋」とも、ある。
事象と読者の間に、「編集者」が居る。<著名人から 「聴いておきたいこと」を聞き出してくれる層がある>。
 そこを「編集文化」と呼んではいかが。情報を手にするに、投資をして入手、情報をコストかけて創る。

 その大いに<ムダ>と見える部分を、支え、育て、創る枠組みがなくなって、次になにが来るのか。
情報の氾濫。しかし、情報のクォリティの低下は必然なのでは、ないか。