江戸・佃島と佃煮 『江戸切絵図集成』に読む名物と名所220805
江戸・佃島と佃煮 『江戸切絵図集成』に読む名物と名所220805

佃島
江戸時代、摂津国佃村の漁業者を江戸に呼び寄せ、鉄砲洲の対岸に島を築かせたことに始まる。
家康が功労を認め、同道させた漁民の移住で、「三六人衆」という名の集団もある。

佃煮
1)佃島から来江の漁業者にシラウオ漁の特権を与え、
2)漁業者はシラウオを将軍家に献上。日本橋の魚市場にも出荷したほか、
3)売り物とならない小魚に海藻類を加え、醤油と砂糖で煮詰め「佃煮 つくだに」とした。

世におなじみ「佃煮」の発祥は江戸であったらしい。
『江戸切絵図集成』の解説で承知した。

「切絵図 きりえず」は
「江戸時代につくられた絵図の一種」
「特定の地域を部分的にくぎってあるもの」。
「耕地の位置や形状、秣場(まぐさば)や用水施設の位置・境界を示すのに使用」「
「大都会では、全体を1枚の絵図にした場合、取扱いに不便、あるいは詳細な内容を盛り込めないため、より便利な切絵図が発達」とする。
ために「面積についてはかならずしも正確ではない」とも。