権現崎-松前小島-白神岬 縄文大航海の再現220806 NHKBS3
 権現崎-松前小島-白神岬 縄文大航海の再現220806 NHKBS3

 不安定な丸木舟。
 しかし、北海道渡島半島部と青森県の遺跡群が結合するためには、津軽海峡の舟便。
 数千年前の二点間結節が再現される。テレビの画面を懸命に追った。

 青森県北津軽郡中泊町小泊 尾崎神社を背後に持つ「権現 こんげん 崎」が出発地。
 渡島半島西部に位置する「(松前)小島」をめざして、西方向にすすむ航路の選択。
 激しい津軽海峡流の流れに乗って東に方向を転じ、白神岬にむかって海峡を横切るプラン。

 丸木舟。
 前にすすめるのはレーサーで実績をもつ男女混合の6名。専任技術者が操舟するわけでもなく、家族妻子が熟練した結果。そういう読みで。
 丸木舟を安定させるためには、さまざまな荷物。それに腰掛けて舟を操縦。重心低下の効果も大きい。

 2022年6月2日に催行。
 操縦時間は約50分強にして、走行距離は5キロ強。想定外に<東風 こち>が強く。
 西から東にながれる潮流に東風が向き合って、風波が高く、ついに運航中止。

 最後に「運航の三原則」。
 1)竜飛崎を大きく迂回、西側にすすんで津軽海峡流に乗りかかる。
 2)風向きの変わりやすい正午までには登㠶を終える。
 3)「東風」のない日を選んで、運航。

 科学の粋をあつめた計器、データに支えられた現代人。
 永年にわたり蓄積された縄文人の、<自然を読む力>には至らなかったということなりや。