蕎麦(そば) 番茶の味17909
 蕎麦(そば) 番茶の味17909 『そばや今昔』(中公新書)は、浅草「藪の並木(並木藪蕎麦)」の継承者が著者です。

 
 蕎麦の極意を満載します。目立たない位置にあっても、客が訪ねて来る店。店主の修練、味覚の訓練。「眼の教養、舌の教養、鼻の教養、上等に教養された眼、舌、鼻がなければ」とも。

 この冬、市内北大通のお蕎麦屋さんで蕎麦セットをいただいたあとで、小論を考えました。

 「店に跡継ぎができるかどうか。そのお店の努力もさりながら、その個性と提供の質を解する市民が拡大するかどうか。そこに、かかっているように思えた」、と。(『釧路新聞』 2013年6月19日)