『観光立国ニッポンのための観光学入門 実践編』
 『観光立国ニッポンのための観光学入門 実践編 (鈴木教授の観光学オピニオン・シリーズ) 』。観光産業と地方自治体を重要ととらえ、「観光学を探究」(3p)しようとする。
 国内では外貨獲得、国内では域外収支の黒字化に、観光による供給の喚起を促してはと、いうことであろうか。

 「アウトバウンド」「インバウンド」という語が随所に示される。とりわけ後者の「インバウンド」=海外旅行客の取り込み。
 セットで国内を廉価で巡れる、バイリンガルな説明・案内人の確保、危機(為替レート変動の適切な説明、緊急医療、滞在地でのプログロム差別化)管理。努力し、向上させねばならぬ点は、多々説明される。
 確かにそうである。心したい。
 
 旅行客の相互移動。近江商人の「三方よし」の理念を、モノ売りから客人移動に重ねて読んだ。
 読みすすみつつ、要するに旅行客の移動のあることが大事。
 そのかげで、「三方よし」にいう「相手よし」に含まれる、たとえば地元の観光サービス提供者は、「ガマン、努力、創意工夫、低コスト追及」であるべきとも、提案しているように、読めてくるが。(NCコミュニケーションズ 2011年)。