「みんなで選ぶ 温泉大賞」
 最近は地域の特徴を名前にしてPRする自治体が増えていますが、源泉の数と総湧出量で日本一の大分県が「おんせん県」を商標登録申請して波紋が広がりました。

 日本は温泉天国であり、「温泉」を売り物にしている自治体も多く、「おんせん県」を独占されるのは困るというわけです。

 ところで、インターネットサービスプロバイダのBIGLOBE(ビッグローブ)が先日、「みんなで選ぶ 温泉大賞」を発表してました。
利用者の投票による人気温泉の順位は、下記のように東西にエリア分けした番付形式となっており、趣ある温泉街を持つ温泉地が並んでいます。

        = 西 =        = 東 =

  (大分県)由布院温泉  【横綱】  草津温泉  (群馬県)

  (兵庫県) 有馬温泉  【大関】  箱根温泉 (神奈川県)

  (大分県) 別府温泉  【関脇】  登別温泉  (北海道)

  (岐阜県) 下呂温泉  【小結】  伊香保温泉 (群馬県)

  (兵庫県) 城崎温泉  【前頭】  熱海温泉  (静岡県)

  (熊本県) 黒川温泉  【前頭】  定山渓温泉 (北海道)


 なお、江戸時代の寛永年間に作成された「諸国温泉功能鑑」では「東の草津、西の有馬」となっていたそうです。
現在も東の「草津」はそのままですが、西は「由布院」の存在が大きくなっています。

 ちなみに、大分県の「おんせん県」申請に待ったをかけたのは群馬県ですが、大分県がその後「申請は保護的な意味合いで、他県の使用を妨げる意図はない」と説明したことで群馬も納得し、今は互いに協力して温泉をPRしてゆく案もあるそうです。