「春菊」
鍋料理の美味しい季節ですが、その鍋料理に彩りを添えてくれる「春菊」。
中部・関西では「菊菜」とも呼ばれていますが、春に黄色い花が咲き、菊の香りに似ていることから、そう名付けられたそうです。

 ホウレン草や小松菜と並んで代表的な緑黄色野菜で、ベータカロチン(ビタミンA)、ビタミンB、Cなどが多く含まれていますが、そのビタミンAやCは、風邪や肌荒れ、ガンを予防してくれます。春菊200グラムで1日に必要なビタミンAが摂取でき、他の緑黄色野菜と比べて、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルが多いのも特徴、さらに食物繊維も多く、便秘に効果を発揮します。

 その独特の香りは、胃腸の働きを促進したり、痰(たん)や咳(せき)を鎮めたりする効果があり、中国では、肝機能を増強し、腸内の老廃物質を排出する漢方薬としても使われています。

 また、春菊は入浴剤にすることもでき、菊や葉を陰干しして、ネットや布袋に入れてお風呂に浮かべると、体をあたため、肩こり、神経痛に効果を発揮するそうです。
生産が盛んなのは、千葉県、大阪府、群馬県などのようです。