「滝の名所」
 「華厳の滝」(栃木県・97m)、「袋田の滝」(茨城県・高さ120m)、そして「那智の滝」(和歌山県・高さ133m)。日本三大名瀑とも呼ばれていますが、その見え方は季節毎に、天候毎に、また見に行った人の心毎にも異なります。

 それでも、雪解けで水があふれ出すこの時期は最もスケールが大きくなり、見るには格好の季節となります。
以前、滝の名所ベスト10という調査結果を目にしましたが、1位は北アルプスの山肌に落ちる「称名(しょうみょう)滝
」となっていました。4段の滝で350メートルの落差は日本一、エメラルドグリーンの滝つぼも見事な「日本一の名瀑(ばく)」にあげる人が多くいます。

 2位は「羽衣の滝」で、270メートル国内3位の落差を持つ7段の滝です。
岩肌を伝う繊細な筋が優美な天女の羽衣のように見えるそうです。

 尚、1~10位までは次のようになっていました。


  = 滝の名所ベスト10 =


 1.称名(しょうみょう)滝     富山県  350メートル  段瀑
 2.羽衣の滝            北海道  270メートル  段瀑
 3.不動七重滝(ふどうななえのたき)奈良県  100メートル  段瀑
 4.那智(なち)の滝        和歌山県 133メートル  直瀑
 5.華厳(けごん)の滝       栃木県   97メートル  直瀑
 5.三条の滝            福島県  100メートル  直瀑
 7.白糸の滝            静岡県   26メートル 潜流瀑
 7.安(やす)の滝         秋田県   90メートル 分岐瀑
 9.松見の滝(まつみのたき)    青森県   90メートル  段瀑
10.吹割(ふきわれ)の滝      群馬県    7メートル 渓流瀑


 垂直に一気に落下するのが「直瀑(ばく)」、段差のあるとことを落下する「段瀑」、途中で岩に当たって水が分かれる「分岐瀑」、傾斜の強い斜面を滑るように流れる「渓流瀑」、地中を流れてきた伏流水が断層などで地表に吹き出すように落ちる「潜流瀑」といった様々な滝の形状があります。

 ちなみに、世界三大滝は、カナダの「ナイアガラの滝」、南米の「イグアスの滝」、そしてアフリカの「ビクトリアの滝」と言われています。