「桐の花」
 この24日は残雪の残る尾瀬で山開きが行われるようですが、
夢見る可憐な少女のような水芭蕉の花はこれから見頃(6月中旬)を迎えるそうです。

 水芭蕉の花は4月上旬頃に咲くところもありますが、夏の季語です。
澄みきった空、夏山、湿原にわたる板の橋等々は、人の心に等しく残る夏の情景ですね。

 ところで、桐も今時の花で、紫色の筒状の花を咲かせます。
桐は切ればすぐに芽を出して生長するためこの名がついたそうです。
軽くて湿気を吸わないので、箪笥(たんす)や琴、下駄や箱などの材料としても有名です。

 また、古くから神聖視されてきた桐は、菊の御紋に次ぐ高貴な紋として用いられてきました(皇室の正紋は菊、副紋は桐。秀吉の太閤紋など)。
国家勲章の旭日章や警察章などに桐の意匠が見られ、五百円硬貨やパスポートなどにもデザインされています。
さらには内閣総理大臣および政府の紋章として、あるいは菊花紋に準じる国章としても使用されています。

 そんな桐ではありますが、庶民的な木でもあります。
昔は、女の子が授かったら桐を植え、成長の早い桐は娘とともに大きくなり、お嫁に行く時には、大きくなった桐で作ったタンスを持たせたと言います。

編集 kunichan : yattyanさん、おはようございます。桐の木の成長は娘の成長を願う親心なんですね。何かほのぼのとkokoro豊かになりました。ありがとうございます。