「愛鳥週間(バードウィーク)」
 この辺りでもウグイスのさえずりを耳にするようになりました。
また、東北の方ではツバメが巣作りのために納屋などを盛んに往来しているそうです。

 ツバメは春先になると、南の越冬先から夏鳥として渡ってきて子育てを行います。

 水田の害虫を捕食してくれるツバメを、日本では古くから益鳥として大切に扱ってきました。また、ツバメは、人の出入りの多い店舗や人家の軒先などに営巣することから、ツバメの巣は商売繁盛の縁起物となっており、ツバメが巣を作ると火事がでないとの言い伝えもあり、巣立っていった後の巣を大切に残
しておく風習もあります。

 そんなふうに日本人と馴染みが深いツバメが、ここ数年、全国各地で減ってきているそうです。
全国で唯一、県全体で長年ツバメの調査を行っている石川県では、個体数が40年前と比べ3分の1まで激減しているとの報告もあるようです。

 農地の減少、巣をつくりやすい日本家屋が減ってきたこと、天敵のカラスが増えたことなどが理由として挙げられていますが、昨日から始まった「愛鳥週間(バードウィーク)」を機に、石川県では大規模な調査が行われています。

 ちなみに、愛鳥週間とは、自然の中で自由に飛び回る野鳥を愛でるだけでなく、野鳥を取り巻く環境や生態系について考えていこうというものです。