「花心(はなごころ)」
 一雨ごとに暖かさがます此の頃ですが、ところどころで咲いている花の色数もずいぶん豊富になってきました。

 コンクリートを割いて上に伸びる自然の植物たちのたくましさは、人間のそれよりも遥かに凌いでいるように思えます。

 花は、どんなに厳しい風雪にも耐え、当たり前のように花を咲かせようとします。
花に心はありませんが、花が花を咲かせようとする心を「花心(はなごころ)」と言います。

 人も然りで、皆等しく一粒の種、自分なりの花を精一杯に咲かせようと努力しています。

 
 「天与の花を咲かす喜び 共に咲く喜び 人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」   武者小路実篤