「もったいないと思う心」
 携帯電話は、優良鉱山を上回る”金やレアメタル”の含有量を誇ることから、「都市鉱山(アーバン・マイン)」とも言われます。
産業に不可欠なこれらの金属を回収するための携帯電話の回収事業ですが、手元に置いておく理由もあって遅々として進まないのが実情でした。

 経済産業省が行ったアンケート調査で「お金や景品がもらえるならリサイクルに協力すると思う」という意見が多数あったことから、この度同省はインセンティブ(報奨金)付与による回収増加に乗り出すようです。

 事業名は「たんすケータイあつめタイ \(^o^)/」で、使用済み携帯電話を最高5万円の商品券がもらえる応募券と交換する仕組みです。
回収対象は携帯電話、PHS、データ通信カード。家電量販店や総合スーパーなど全国約1800店舗で、11月21日から来年2月28日まで実施されます。

 リデュース(物を大切に使い、ゴミの発生を抑制すること)、リユース(繰り返し使うこと)、リサイクル(再び資源として利用すること)の頭文字をとって「3R」、さらにはリデュース(削減)、リフューズ(抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源)の「4R」の試みは様々なところで行われていますが、国民全体に根付くところまでは浸透していません。
便利さを追求し使い捨てを助長するような商品性とそれを求める消費者側のニーズ、その構図を変えてゆくのは大変なことでしょう。

 「3R」も横文字であるため新しい発想のように感じますが、日本には昔からある「もったいないと思う心」であり、「ものを大事にする心」です。
そうした心の持ち方一つで変えられることは、身近なところにたくさんあるような気します。