「国語の世論調査」
 二十四節気の「白露」も終わり。暦の上では、秋気が本格的に加わり、野草に宿るしらつゆが秋の趣を感じさせる頃となります。

 紅葉狩りにはまだ早いですが、北海道の大雪山や群馬県の尾瀬、富山県立山付近では色づきも見られるそうです。 

 ところで、文化庁調査の「国語に関する世論調査」では、慣用句や故事成語の意味を取り違えたり、間違って使われるケースが多いことが明らかになりました。

 例えば「破天荒」。本来の意味は「だれも成し得なかったことをすること」ですが、64%の人が「豪快で大胆な様子」と回答。また、「何もせずに傍観している」意味の「手をこまねく」という表現は、45%が「準備して待ち構える」と解しています。

 慣用句や故事成語の多くは習って覚えたのではなく、読書や実際に使われている事例を見たり・聞いたりしてなんとなくニュアンスで理解しているケースが少なくないと思われます。
この調査結果が発表された時には、「破天荒」などの語句が検索ランキングで急上昇したそうです。