「巣ごもり消費」
 今日は二十四節気にいう「小満」。陽気が高調し、万物がほぼ満ち足りてくる時期です。

 古代中国で生まれた二十四節気は、陰暦を用い、黄河中・下流域の季節を元にしているため、日本のそれとは多少のズレがあるものの、そのわずか二文字に過ぎない言葉が季節の移り変わりを感じさせてくれますね。

 ところで、アメリカでは来週月曜日は初夏の訪れを告げるメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の祝日となるそうです。この時期から9月のレーバーデー(労働者の日)の3連休までは、9月の新学期が始まる夏休み期間とも重なるため、メモリアルデーの3連休から本格的な「ドライブシーズン」「バカンスシーズン」となるそうです。

 アメリカでは海外旅行やドライブでの遠出が一般的な夏休みの過ごし方でしたが、昨夏は任天堂などのゲーム機や大画面テレビなどのインドア商品が売れ、自宅付近でリゾート気分を味わおうとバーベキュー用グリルやキャンプ用品、簡易プールなどが人気だったようです。

 景気悪化とガソリン高が重なった昨夏は、予算をかけずに自宅や近場で休暇を楽しむスタイルが広がったためで、「ステイ」(とどまる、滞在する)と「バケーション」(休暇)を合わせて「ステイケーション(Staycation)」という造語まで出来てます。

 日本では「巣ごもり消費」と呼びますが、家庭で楽しみながら調理できる調理玩具やパスタやふりかけ、宅配ピザなどが売り上げを伸ばし、10数年ぶりにリニューアルした「人生ゲーム」(私が勤務してたメ-カ-製)もリバイバル・ヒット、DVDのネットレンタルや高額なDVD全集なども人気だったようです。

 今年は新型インフルエンザの流行によってさらにその傾向が強まりつつあり、日本では食材を宅配するサービスやネット通販などの利用が関西を中心に急増してるそうです。