「バレンタインデー」
日本でバレンタインデーの広告を出したのは1936年のモロゾフが最初だそうです。
女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもののようで、1958年に「メリーチョコレートカムパニー」が行なった新宿・伊勢丹でのチョコレートセールがはじまりだそうです。

 「メリーチョコレートカンムパニー」が毎年募集している「バレンタインどきどき、ワクワク川柳」には世相を反映したほろ苦い句が寄せられていますが、下記のようなほのぼのとした作品もあります。

 「縁側で チョコを渋茶で 祖父と祖母」

 今年のバレンタインは「義理チョコ」があまり売れないとされる明日(土曜日)であるにも関わらず、百貨店各社はどこも「バレンタイン商戦」の売上げを強気に予測しています。
「逆チョコ」などで消費を喚起する販売側の努力もありますが、強気見通しの背景にはバレンタインデーを「純粋にチョコを楽しむ日」と捉える文化の浸透により消費者のチョコレートにかける予算が年々上昇傾向にあるためのようです。

 このバレンタインデーですが、もともと3世紀頃のヨーロッパで当時の政策に反して結婚を望む恋人たちの結婚式を執り行っていたバレンタイン司教が捕らえられ、殉職した日で、それからこの日を「恋人たちの愛の誓いの日」としたことが由来と
言われています。

 明日14日に愛を告白する人、される人。これからの二人にとっては愛を育む行事はまだまだ続きます。

 バレンタインデーで愛を告白し、1カ月後のホワイトデーでその返礼をした後、4月14日のオレンジデーでオレンジ(オレンジ色のプレゼントも可)を持って相手を訪問し、二人の愛を確かなものとします。

 バレンタインデーから88日目の5月13日はメイストームデー(5月の嵐の日)であり、「八十八夜の別れ霜」ということで別れ話を切り出すのに最適とされてます。
これを乗り切れば6月12日は恋人の日。恋人同士が写真立てに写真を入れ交換し合います。
さらに7月7日の七夕はサマーバレンタインデーで、2月14日に告白を逃した人にセカンドチャンスが訪れます。

 いずれの日も愛を逃し続けた男性には9月14日のメンズバレンタインデーが設けられています。
男性から女性に下着を送って愛を告白する日とされていますが、用法を間違えるとますます愛から遠ざかってしまうので細心の注意が必要です。

 愛を何度も確かめ合わないと不安という方には、11月11日の恋人達の日に靴下(新品に限る)を贈り合い、12月12日のダズンローズデーには12本の薔薇を贈ります。
いよいよクリマスが近づいてまいりますが、遠距離恋愛の方は念のため12月21日の遠距離恋愛の日に、会ってお互いの愛を確かめます。

 わざわざこのような日を設けられなくとも勝手に確認し合うものですが、何事も維持・継続するには、労力とコストがかかるということを思い出させてくれるお話です。