「バラク・オバマ第44代大統領」
 厳寒の中、バラク・オバマ第44代大統領はその就任演説の中で「すべての米国民は、自分自身と国家、世界に責務を負っている」と、米国民に国の再生への協力を促しました。

 1961年に「あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」と呼びかけたジョン・F・ケネディ(第35代大統領)の就任演説を彷彿とさせる部分です。

 今回の就任演説では金融不安の解消や経済について、今まで以上に踏み込んだ内容はありませんでしたが、オバマ大統領は下記のように語っています。

「経済の現状は断固とした迅速な行動を求めている。新しい雇用を創造するだけでなく、成長の新しい基盤を敷くために我々は行動する。

我々は道路を建設し、橋を架け、商業を育て、我々を結びつけるために、送電網や通信網を構築する。
科学のレベルを引き上げ、医療・福祉の質の向上とコストを抑えるためにテクノロジーの素晴らしさを行使する。
太陽光、風力などを自動車や工場などに活用していく。
新しい世代の需要に合うように教育機関を変革していく。これらは全部、実現できる。我々はやるのだ。

・・・堤防が崩れた時に困っている人を受け入れる優しさ、友人が職を失うくらいなら自分の労働時間を短縮する無私の人、煙に満ちた階段を駆け上る消防士の勇気。
子どもを育てる親たちの意欲。これらが我々の運命を決める。」


 米政府はすでに900億ドルの公共事業を柱とする総額8250億ドルの景気刺激策(法案の審議はこれから)を発表しています。