「鏡の法則」
不満ばかり抱いているとさらに不満を口にしたくなる事が現実に起き、いつも感謝しているとさらに感謝したくなるような出来事が相次いだりします。
これは、写し鏡のように今ある状況は自分自身が作り出しているという意味で「鏡の法則」と呼ばれます。
 
 ただ一般的には、人は自分自身のことを省みることは少なく、自分以外の何か他の事に原因を求めようとすることのほうが多いものです。

 非行に走った少年の保護者を対象に子育ての問題点について法務省が行ったアンケート調査結果によりますと、保護者の多くが非行の原因は「本人」か「友人」にあるとしています。
それ以外という条件で要因をあげてもらうと、父親は「子どもに好きなようにさせていた」との回答が最も多く、母親の回答は「子どもに口うるさかった」が最多でした。
この結果も上記の一般論に当てはまります。


 ところで、勤勉であると同時に人を育てることにも尽力した二宮尊徳は次のような言葉を残しています。

 「可愛くば 二つ叱って 三つほめ 五つ教えて よき人となせ」

 何事もバランスが大事で、口うるさく叱ってばかりいるのはよいことではなく、良い点を見つけてほめてあげることも大切です。
さらに、なぜ叱るのか、なぜほめられたのかその理由を明確に教えることが大事であると尊徳は教えています。