「鱈」
 「鱈」と書いて「タラ」。
魚に雪と書くぐらいで、雪が降り始める1~2月に旬を迎え,美味しくなる魚です。
口が大きく、大食漢の魚で、『たら腹(ふく)食う』の語源になったそうです。

 冷え込んだ夜に味わうタラちり鍋は格別の味ですが、一般にタラといえば「マダラ」のことを指すそうです。
「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、「かまぼこ」や「ちくわ」など加工品の原料になることが多く、また身よりも雌の卵巣を塩漬けにした「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」の方が馴染みが深いかもしれません。

 「タラ」は雄、雌とも味は変わりませんが、珍味の白子(精巣)がとれる雄は雌の倍近い価格で取引されるそうです。
切り身を店頭で選ぶ際は、透明感のあるピンクがかったものが新鮮で、逆に身が白く不透明なもの、皮が白っぽいものは鮮度が落ちているそうです。

 また、白子は身くずれしているものは鮮度が落ちており、透明感があって身がしっかりしているものを選ぶのがベターです。

 又、「銀ダラ」と呼ばれるものは、アイナメに近いものでタラの種類とは違います。