山の宿
18日、太陽が照りつける昼過ぎ、
近くの山に参拝を兼ねて出かけたものの、
やっぱり暑さで汗がほとばしる。

低い山でもコンクリートの坂道を登る時は、
陽光が強く汗をかきながら笑顔も消えていた。

一時間も上れば山頂から海や川が見え、色々な樹木、
花々が咲乱れていた。特に夾竹桃に似た花はなんだろう。

「もっと涼しい時に来れば良かったわね。」
木陰で辺りを見降ろせば風景の美しさに暑さも忘れてしまう。
今回も、小さな山に登り18日に××神社でお参りをした。

18日の楽しみは隠れ家のような旅館でどんなお料理が出るか、
わくわくしていたが、野菜料理が好きな私の口には合わない物が多かった。

ウニ、鮑は食べず嫌いで食べずにお漬物を食していた。
貧乏性に見られても仕方がない。

夕食後は「大風呂」「露天風呂」に1回ずつ入り、
部屋に有る「かけ流しの湯」が気にいり5回くらい入浴したと思う。

夜は長いので中学時代部活で練習した卓球を始めれば、
時間が経つのも忘れてしまう。

昭和初期みたいな古びた旅館は情緒がいっぱいあった。
私は、廊下を歩いて沼津御用邸を思い出した。

枕の下をざぶざぶ川の流れが聞こえ、雨が降ったように聞こえたり、
海の波のようにも聞こえ、そんな音を聞きながら深夜0時前に眠った。


photo by sakura1205 from