東京大空襲
昭和20年3月10日未明の東京下町地区の爆弾を中心とする
米軍の大量無差別の航空爆撃作戦の話を祖父母に数回聞いた。

11月24日初めて東京を本格的に爆撃した。
まず下町が狙われたのは、そこが家内工業の中心であり、

日本の軍事工業を支えているとの認識が米軍にあったからである。
火の海の中、祖父母達がある場所に逃げ込んだ時、扉がぱたっと閉まり、
後に並んだ人達は、大火災のなか亡くなったと聞いた。

幸い、祖父母達は扉の中に入れた為に助かったけれど、
「後で見たら、人が将棋倒しになって亡くなっていた。」

私は、その逃げ込んだ場所の名前は聞いても覚えていない。
「東京空襲を記録する会」は、死者数を10万としている。

話だけ聞いても、経験していない現代の人には実感がわかない。
でも、昔、祖父母の話は本当に怖かった事を子供ながらに悟った。

今日は、お客様も帰り冷蔵庫に何もないので「空になる迄買うな。」と言う
主人を無視して買物に行き、お肉等を買って料理してしまった。

主人と私はこの頃ずっと残り物野菜だけの食事で過ごしていたので、
友達に頂いて来るから良いでしょうと嘘をいい、
買物に行って来た。彼は私の作った焼肉料理を食している。