3月1日 弥生 
暗い夜にさくらんぼの花びらが、風にゆらゆら揺れていた。
窓を開ければ香りがぷーんと漂う。

夜の風は寂しくて、お風呂上りの素肌を通り抜けて湯冷めをしそう。
今日から三月、気持を切り替えて頑張らなければと

自分に言い聞かせ、今の自分に何ができるか考えていた。
伴侶は、仕事する事はないと反対をしている。

しかし、私も生き甲斐が欲しい。小さな夢が欲しい。
主婦といっても、アパート管理がある為、不動産屋との電話連絡、

事務、リフォームの手伝いも少しはしている。
伴侶から雀の涙くらいの月給を頂き、月4~5回のバイトもある。

次女の洗濯、食事の世話、夜勤時のお付き合いもしている。
深夜勤の度に午後23時半までに起こしている。

今日は、伴侶が帰った時、笑顔で迎えられるだろうか。
何も無かったように、普通に接していればいい。

でも、私は、小さな愛が有ればそれで十分だと思っている。
小さな夢、小さな愛があれば何も要らない。

只、大きな信頼が欲しい。家族を大切にする心が欲しい。
伴侶の旅行を憶測で考えてはいけないと、自分に言い聞かせる。

今日から花の三月、僅かな希望を持って歩いて行こう。