護国英霊
 中国籍の人とメッセンジャーで話してたら靖国問題に話題がいっちゃいましたよ。
 相手は一方的に日本の総理の靖国参拝への批判などを僕に捲くし立ててたのだけど、僕の話は聞いちゃくれませんでした。

 僕の親族の一人も靖国神社に英霊として奉られています。
 でも、英霊にされたその人は仏教徒でしたのに、お国のために魂を奉げた「護国の英霊」として、本来その人が信仰していた宗教とは異なる宗教の建物に奉られています。
 靖国神社が存在するのも、戦没者が英霊として祀られているのも、遺族の為だったのだろうとは思うけど…。なんで仏教徒を神社に奉るかねぇ。
 戦時中に戦死者を讃えて奉る場所が必要だったとは思うけど、それが戦後も神社の形をとっているのが、遺族となった僕の親族には納得いかないらしいです。
 偶に靖国に奉られた人の遺族が合祀者名簿からの名前の削除を求めている話を聞く事もあるので、納得いかないのは僕の親族だけではないみたい。

 戦時中に仏教は否定されていたから、神社の形をとって戦死者を祀ってたのだとは理解出来ます。
 けれど、戦後になり仏教もキリスト教も禁止されていない今、あれが神社の形をとる必要性はどこにもないのじゃなかろうか。

 僕は靖国の存在を否定する気はないけれど、諸手を挙げて賛成も出来無い。
 「日本人はこうだ!」と決め付けて語っていたあの人に、この何だかもやもやする気持ちをうまく伝えたかったなぁ。