足を止めていた
 今日の午後七時から八坂神社で宵宮祭があった筈でした。
 折角友達を連れて四条通に出掛けたのに八坂神社に行くの忘れて山鉾町を見て回っただけで其の侭帰って来てしまいました。宵宮祭は見てません。

 函谷鉾(かんこほこ)・月鉾・郭巨山(かっきょやま)・四条傘鉾・蟷螂山・霰天神山・占出山(うらでやま)・保昌山を見て回りました。
 人込みや一方通行の歩行者専用道に行く手を阻まれあちこち彷徨い、気付いたら二時間も歩き回ってました。今夜は三十分ほど見て回ったら帰る心算で居たのに。
 明日に備えて今日は余り屋台で買い物もしない心算だったのにチキンナゲットやらかき氷やらを屋台で買って食べてしまいました。
 まぁいいや。明日は違うものを食べて楽しもう。屋台は沢山あるし、食べ物も色々ありますから。

 四条の歩行者天国には昨日よりも多くの人々が道一杯に溢れてました。人々の三分の一、場所によっては三分の二は浴衣姿でした。
 明かりに照らし出された山や鉾と、道々に並ぶ屋台、そして浴衣姿の人々。それらにより、アスファルトに覆われた道路とビルが立ち並ぶ町々が、日本の祭りの雰囲気に覆われてました。
 歩行者天国は人で溢れてましたけど、まだ身動き出来る程度の人込みでした。
 明日の宵山はもっと人で道が込むでしょうから身動きもし辛くなるでしょうねぇ。
 今日はまだ山鉾の近くで足を止めて撮る余裕があったけど、明日はほんのちょっと立ち止まっただけでも通行の妨げになり、足を止められないかも知れません。

 てか、保昌山の近くで見知らぬ関西弁の男性に山鉾について質問されたけど、うまく説明出来ませんでした。僕らは平安時代の山と鉾の事は知っていても、現在の山と鉾の事はさっぱり知らないのだと思い知っちゃいましたよ。
 鉾の原型のひとつであると思われる「柱」が『本朝世紀』の長保元年(999)六月十四日の条に登場している事や『後愚味記』の永和二年(1326)年六月七日の条に山鉾と御輿が分離した事が窺える記事があるってのを幾ら知っていても、今あるものがどんな形態のなのか知らなきゃ。
 知識が知識として形を成してないや。

編集 佳馨 : ええ、山鉾ってすごいですね。
編集 よう : すごいですね