万愚節
 四月の異名をご存知ですか。
 卯月、卯花月、余月、得鳥羽月、乾月に、鎮月、木葉取月、清和月、鳥来月、鳥月、鳥待月、夏初月、花名残月、花残月、乏月…あげ連ねればキリがありません。
 其々の名前に所以があり、其々に風雅を感じます。

 月が変わって今日はApril Fool。
 April Foolの起源として現在最も信じられている説はこうです。
  1582年にグレゴリウス8世は新暦としてグレゴリウス暦を公布しました。それまでのユリウス暦では三月末の春分の日から一年を数えていたのに対し新しいグレゴリウス暦では一月一日から新年とするよう変わったのだそうです。ユリウス暦では春分の日から四月一日までの一週間春分祭を祝っていました。
 公布された新暦を仏蘭西のシャルル9世は採用しましたが、新暦を受け入れない者も多く、かつての新年祭(春分祭)の最終日であった四月一日にかつてのユリウス暦で行っていた様に贈り物を交換する慣わしを守る者が居たそうです。中には嘘の新年である四月一日にふざけた贈り物をしたり、新年祭の真似をして馬鹿騒ぎをする連中も居り、それが今のApril Foolになったのだそうです。
 この説は一般にApril Foolの起源の定説として流布してるみたいですけど、説の根拠はありません。
 僕はヨーロッパの春分祭がApril Foolの起源ではあるとは思いますけど、グレゴリウス暦改変は余り関係無いと思ってます。
 他にも起源説はあるけれど、とりあえず仏教徒の僕としてはインド起源説を信じておきます。

 さて、今日はいつ嘘を吐けばよいのでしょうか。