和製漢語「医食同源」に至る前に食事専門医&五味・五臓 もう一つの視点で環境学習260314
和製漢語「医食同源」に至る前に食事専門医&五味・五臓 もう一つの視点で環境学習260314

 でわ、「薬食同源」もしくは「食薬同源」の単語。それを詳述した概念があったかと言うに、どうもそうではなかった、ようだ。
 1970年代、本邦の高度経済成長が転換期を迎え飲食に弊害が指摘される時、わが国の英知。知恵で中国思想の受容が果たされた。
『漢書』に見る「民意食為天」の後代に、「食医」とされる食事専門医の存在があった。

3)「食医」は、『周礼』天官に定める医師四種の筆頭に位置する食医。
王の食事を調理するに「春に酸を多く、夏に苦を多く、秋に辛を多く、冬に鹹を多く、調えるに甘滑」と五味を重視する。それを進める職階があった、ということ。
以下。疾医(内科医)、瘍医(外科医)、第四番目=獣医と定める。
しかし、獣医には全く触れないが、疾医&傷医に、五味、五薬、五毒を「以てこれを節す」と。

「節す」も現代に多用される意味ではなく、「ほどよくする」の用例と読んで置く。
因みに「五味=酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(かんみ:塩からい)」の5種類」。
五味(五種の薬剤)=草、木、虫、石、穀。
五毒=ムカデ、サソリ、トカゲ、ガマ、ヘビのことで、強い精力をもった恐るべき存在。

 「五味・五穀・五薬を以てその病を養う」の思想に加え、「薬に酸鹹甘苦辛の五味あり」(『神農本草経』序録 刊行時期=一世紀)と時代を重ね。
以後も<食事で病を治療。食事こそ重要で病に至らぬ>は伝統思想となっていたようだ。

4)そこのところを承け、わが国では<食事で病を治療。食事こそ重要で病に至らぬ>をシンプルな語で、と。
 「薬食同源」「食薬同源」などが例示されたが、それでは<薬と聴くと化学薬品>を連想させ「生薬 しょうやく」には思いつかのでは。
 新宿クッキングアカデミーの新居裕久校長は以上を主唱し、「医食同根」を造語したようだ。