地域を組み立てた経済 石炭・木材・農業の生産・搬出・文化を語る230815
地域を組み立てた経済 石炭・木材・農業の生産・搬出・文化を語る230815

 地域はJR北海道・花咲線にそって形成され、その東西を北海道道で国道と結節する領域。
 集落の南を東西に流れる尾幌川流域には地下埋蔵資源の石炭をはじめ、国有林。民有林に囲まれた領域。そこに鉄道開業を機に、1940年前後には5000人前後の住民が集積した。
 「厚岸町で<第三の連坦戸数>」と称され、「釧路市経済圏の東端」とすら理解された地域の1960年前後。

 一枚の「住宅明細図」をもとに、当該地に居住の3氏に、それぞれの局面で実家・生家が関わり、かつ見聞の情報を話を聞かせていただく。
 1)生産拠点=石炭・木材・農業の<施業地&山火事>を図面に落とす。
 2)生産品質保証と開発調整の官公署サービス=鉱山保安、林産試験、混牧林、営林署
 3)戦後食糧緊急確保&厚岸町開拓農業協同組合、木炭購入&販売
 4)産地ー積出駅間の搬送、搬送を支えたシステム=馬車軌道、森林軌道、馬車&馬橇、蹄鉄、馬追い、給餌&治療、繁殖、馬頭観音
 5)製材・建築・木材加工(桶屋&細工モノ)、民営苗畑経営
 6)消費地輸送=上尾幌駅、日本通運上尾幌営業所、木材土場、搾生乳の積出し
 7)生産及び従事者&家族を支えた諸業種の配置と文化=高度な地域自治能力や優秀選手の輩出
 8)炭鉱閉山&公営住宅、しいたけ栽培
 9)経済林時代の終焉&民営林業の縮小、製材所撤退&木材職人転業
 10)環境林経営への移管、キノコ菌床栽培普及

 2023年度は男性3氏で2度にわたり<再話>開催の計画、24年度は酪農後継者と女性代表による機会創設予定。