炎が立ちあがる知恵&400年持続の伝統 京都五山・大文字送り火230816
 炎が立ちあがる知恵&400年持続の伝統 京都五山・大文字送り火230816

20:00 「大」    如意ヶ嶽
20:05 「妙」「法」 万灯籠・大黒天山
20:10 「船形」   船山
20:15 「大」    大北山

20:20 「鳥居」   曼荼羅山

乾いた藁、良く乾燥させた松枝に、これまた乾燥の行き届いた粗朶木。
すでに来年度使用分は調達済みながら、再来年使用の素材が準備できていない、と。
6月 火床を設営した地点に保存会メンバーが登山する道の手当て。そこに始まる。

7月登山ルートの草刈り。8月6日 保存会メンバーは資材を所定の地点に搬送。
8月16日朝 保存会によってはいつもの寺院で、「火種」を採取する法要。
保存会ごとに「点火」の手順と作法は独自の手法。共通するは、京都盆地のドエライ猛暑。

今年はBS11で中継があった。BSPの番組案内に放送予定がみたらず、いかがしたものか、と。
しかし、催事の催行を疑うことはなかった。
折しも台風7号で、通過コース内にあること承知でも、「中止」はまったく考慮せず。

それほどの伝統と熱情が、こめられた催事なのだ。北海道人には解しがたい伝統かも、トホホ。

(由来に申す)=https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka30.html
 「(一説に)戦国時代に盛んに行われた万灯会(まんとうえ)が,次第に山腹に点火され,盂蘭盆会(うらぼんえ)の大規模な精霊送りの火となった」
 「(最古の記録)舟橋秀賢(ふなはしふでかた)の日記『慶長日件録』(けいちょうにっけんろく)慶長8(1603)年7月16日の条に見られる「晩に及び冷泉亭に行く,山々灯を焼く,見物に東河原に出でおわんぬ」という記載」
 「(具体的な名称があらわれる比較的早い例)寛文2(1662)年に刊行された中川喜雲(きうん)の『案内者』(あんないしゃ)で,ここには「妙・法」「船形」「大文字」の記載が見られます」。