大正9年ー昭和8年 釧路港木材事情230805.
 大正9年ー昭和8年 釧路港木材事情230805.

 ここは寺島敏治さんの独断場。氏の論考からその要点を。
 掲載図中(D)領域は,屈斜路湖及び阿寒湖の湖畔林、阿寒川中流域が伐採対象地となる。
 当該地域は第一次世界大戦の戦中、戦後から昭和10年にむけての期間が施業地となっている。
       (『釧路川 その自然と生活』『釧路の自然災害と防災・減災』168ページ)。

 1820年を境に、
1)釧路川大洪水で木材業者のなかに倒産する経営体が出現、
2)樺太材が(本道の木材造材シェアで)主産地化し、
3)木材搬出は河川流送から陸上輸送に転じ、釧路港の集材量が減少。
(寺島敏治著「林業」 釧路市史編纂審議会編『新釧路市史 第二巻 産業経済編』 447、450、451ページ)。