「生き残ってくれてありがとう」 広島市平和記念式典・こども代表230806
 「生き残ってくれてありがとう」「命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きている」 広島市平和記念式典・こども代表230806
 子ども代表「平和への誓い」 広島市平和記念式典 https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/education/16190.html

 みなさんにとって「平和」とは何ですか。

 争いや戦争がないこと。
 差別をせず、違いを認め合うこと。
 悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。
 身近なところにも、たくさんの平和があります。

 昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
 耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。
 皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。
 子どもの名前を呼び、「目を開けて。目を開けて。」と、叫び続ける母親。
 たった一発の爆弾により、一瞬にして広島のまちは破壊され、悲しみで埋め尽くされました。

「なぜ、自分は生き残ったのか。」
 仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。
 原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、
 生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。

 あれから78年が経ちました。
 今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました。
 「生き残ってくれてありがとう。」
 命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。 (以下、略)