比較文化
   「比較」で捉える、「関係」で」理解する 『比較文化論』の取り組み230407

 「ソクラテスの妻 画像」の検索ワードを入力。カットあり、絵画あり、書影あり。
 その一枚に、掲載図のキャッチコピー。
 「ぜひ結婚しなさい。良い妻を持てば幸せになれる」に「悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」。

 もう一つあったではないか。
 (妻)「私の美貌とあなたの頭脳が結ばれたら、立派な美男子が生まれると思わない?」
 (夫)「その逆もある、頭が悪くて、顔の醜い娘が生まれるかも」。

 事の真相は不明ながら「4月27日は悪妻の日 天才・偉人の陰に悪妻あり」とGW前半の<天候不順>を嘆くことは、あるようで。
 https://dot.asahi.com/tenkijp/suppl/2019042700011.html 

 ソクラテスの妻=クサンティッペは「人前で夫を罵倒し頭から水を浴びせたり、現在過去未来、これほど耐え難い女はいないだろう」 と評されてしまった。
 モーツァルトの妻=コンスタンツェは「浪費家で、家事をまったくしなかった」。
 トルストイの妻=ソフィアは「理想を求めるようになった夫と、現実的な生活をしたい妻の間で軋轢が生じ、夫婦喧嘩が絶えず」。 
 
 「悪妻」。そう評されるのは、あるべき夫婦像と悪い夫婦像の「比較」の問題。
 しかし現実には「二人の出会いと二人の軌跡」により産み出された<意味>があって、悪評とは別に<夫婦関係>が成立している。
 
 結果、ソクラテスが語ったものか、どうか。
 「ぜひ結婚しなさい。良い妻を持てば幸せになれる」に「悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」。

 今年も4月7日から市内の看護学校で「比較文化論」授業を担当する。
国家試験科目にない授業。そこには「文化的多様性」を伝えつつ、看護師をめざす若者たちに次の三点。

 A.人と向き合う=「嫌な奴に会う」に役立つ
B.患者、その家族の心情を害さぬ=トラブル抑止
C.仕事上、<疲労感>を感じない。