防災・減災のメモリアム 国土地理院図「自然災害伝承碑データ」ベース230312
 防災・減災のメモリアム 国土地理院図「自然災害伝承碑データ」ベース230312

 今日、国土地理院は「自然災害伝承碑」を次のように規定する。
 「国土地理院では、災害教訓の伝承に関する地図・測量分野からの貢献として、これら自然災害伝承碑の情報を地形図等に掲載することにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切にお伝えするとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指します」とする8)=国土交通省国土地理院「自然災害伝承碑(津波)」
 https://maps.gsi.go.jp/#7/39.440435/140.822754/&base=pale&ls=pale%7Cdisaster_lore_4&disp=11&lcd=disaster_lore_4&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0&d=m (211231 11:25閲覧)

 自然災害伝承碑
 図は地理院地図で公開している「自然災害伝承碑データ」から提供してもらっている。東北部分図であるが、岩手県・宮城県の太平洋岸の密度はきわめて高い。当時の住民に「地震は繰り返す」の思いがあったかどうかはさておく。
 しかし地震も津波も防ぐことはできないが、人命を守るうえで不可欠。
 そう考え、行動した「知恵」である。災害を津波のみにとどめない。むしろ洪水・噴火・土石流など含めて、その教訓と被害の軽減をめざす取り組みは広がってきている。
 そして自然災害伝承碑をめざして避難した例も示された。そうした点に注目しておく。
 (佐藤宥紹著「4.国土地理院図で自然災害伝承碑」 酒井多加志監修『釧路の自然災害と防災・減災』 2022年3月 釧路市発行所収)