名馬の産地、アポイ岳、冷涼な気候活かす夏イチゴ、沙流川のアイヌ民族文化 風除林とコンブ 新日本風土記「北海道 日高」
名馬の産地、アポイ岳、冷涼な気候活かす夏イチゴ、沙流川のアイヌ民族文化 風除林とコンブ 新日本風土記「北海道 日高」

2014年に夏いちご「すずあかね」の生産量日本一を達成した浦河町では年々ハウスも増設され、町外から移住し新しく栽培を始める方も増えています。
すずあかねは主にお菓子やケーキの加工用とし使われ、その多くが首都圏に出荷されており、有名な製菓メーカーやケーキ店などでも使われています。

当初はたった4軒の農家さんでスタートしました。当園はその中の一軒です。
当初は知名度が低く、評価も低かった「すずあかね」を外部の専門家や行政の協力を得ながら販路の開拓なども含めてつくりあげてきました。
現在も指導農業士である三代目の指導のもと、多数の移住者が新規就農の研修を受けています。

戦前からサラブレッドは飼養されていましたが、農業の中心は馬産ではなく、大豆やそばの栽培でした。
1970(昭和45)年頃までは全国に数ある馬産(ばさん)地のひとつにすぎません.
戦後、GHQの指導で下総(しもふさ)御料牧場(千葉)と小岩井農場(岩手)でサラブレッドの生産ができなくなり、首都圏の都市化も馬産地を減少させて、日高の生産馬が脚光をあびることになった。

 そのとき、一部の農家が馬産かいちご栽培か、選択を迷うことになった。

 「北海道 日高」初回放送日: 2022年11月4日
 https://www.nhk.jp/p/fudoki/ts/X8R36PYLX3/episode/te/83X4V3V897/ 
「北海道の背骨」と言われる日高山脈の西に広がる日高地方。山川海の多様な自然がこの土地ならではの恵みをもたらす。広大な丘陵地帯は700もの牧場がある名馬の産地。トドマツなどの針葉樹林で栄えた林業。えりも岬の沖では上質な日高昆布が採れ、冷涼な気候を生かした夏イチゴの産地も。そして聖なる川・沙流川沿いにはアイヌ文化が色濃く残る。伝統の祭りや昆布漁、競走馬の運命が決まる競り市などが行われる日高の夏を描く