ブルーカラー都市 工業化への成長戦略=1960年
 ブルーカラー都市 工業化への成長戦略=1960年。

 北海道東部の地方都市。見事な<男性優位の性差構造>。そう、申すべきでな、ないだろうか。



 1945年は女性が男性をうわまわった。1970年以降、初めて女性人口が男性人口をうわまわった。

 「仕事があるから、男性が集まってきたマチ」。1978年に、かく評論された。
 そこで「これから」は、「仕事を求めて集まって出来たマチが、自分たちで仕事をつくる時代」。

 マチの制作理念に、「ブルーカラー都市論」というのが、あった。それって、なにか。概念規定が必要であろう。

 「製造業、建設業、鉱業などの生産現場で直接に生産工程や現場作業に従事する現業系の労働者」
「直接に物の生産に携わる肉体労働であることが特徴」
 「職人的熟練労働者にかわって、大量の半熟練および不熟練労働者が新しい主役」
 「コストの低い大量生産が可能となり、物質的には豊かな大量消費社会を生み出す」(杉 政孝 『大日本百科辞書』)

 1)漁業・石炭、港湾荷役などの重筋肉労働への依存、
 2)鉄道、警察・消防など危険作業の従事業種、
 3)半熟練・不熟練でも務まる職種で単身赴任を余儀なくした生産コストの低さ
 4)採取・移転する資源の高次加工や高付加価値生産のため、女性労働力に依存、若しくは組織化がすすまなかった。