「あと10年は大丈夫」と言われたが 桂小三治210124
 「あと10年は大丈夫」
 「(手術を受けたら医者が申す)これまで7000件の手術をしたが、今回は最もうまく行った」。
 「医者って、ずいぶん手術をやるもんだねー」。

 「医者は言った、よ。百までもつ、って」「今、78歳、23年イノチが伸びた」。


 桂小三治。
 「千早振る」のマクラ。そのくだり。

 「千早(ちはや)ぶる神代(かみよ)もきかず龍田川(たつたがは) からくれなゐに水くくるとは」
  (在原業平朝臣(17番)『古今集』秋・294)にまつわる話。

 「知らないのに、知らないふりをする」
 「知らないのに、知ったかぶりをする」のは良くない。
 「本当に知らない」のは、もっと悪い。
 「記憶にございません」「忖度、そんたく」はいっそう、良くない。もっとも「二宮そんたく」という人物が、居たか?。

 「まぁー、何かあったらな、他人に聞く前に、まず考えるんだー」。長屋の住人の方が、高級官僚よりも優れている。

 210124 BSTBS『落語研究会」。