与党政治家、<劣化>の表現 立法府は行政府をチェックできない
 与党政治家、<劣化>の表現 立法府は行政府をチェックできない。



 実に恥ずかしいことだ。

 本邦の総理大臣のなかには、自分を「立法府の長」と発言したことの<ある>者がいる。
 陛下を前に、「已みません」を、「いません」と、読んだ。その前文が「両陛下の健康を切に」とあるから、むしろ「切に」が余分というものではあるが。

 検事総長、検事長の経験者が行動を起こした。なかに、
 「ルイ14世の言葉として伝えられる『朕(ちん)は国家である』との中世の亡霊のような言葉を彷彿(ほうふつ)とさせるような姿勢」、と。
 陛下の「健康を切に願っていません」とは、実に「意味深」。
 あながち<間違い>というより、むしろ<本音>ではなかったかと、思わせる報道のあること。ウワサになったこともあるから。
 他方で新天皇に異常にすりよって、洗脳を。あきらかに政治利用ではないか。

 「国会の判断すること」。 そう申すが、
  1)一般職と検事長の定年問題を抱き合わせて審議させ、
  2)議論を必要とする「検事長定年問題」を、問題の少ない一般職定年を判断する内閣委員会で議論させ、
  3)所管の法務大臣を答弁に出さずに議論をすり抜けようと、姑息な方法。
 最後に法務相に官僚作文を棒読みさせて、ハードルをクリアしたことにする卑劣さ。

 「三権分立」が形骸化。確かにそうだ。
 そのことを問題視しているのは、法曹界の法律プロ。私立大法学部の政治家は、勉めて無視しようとしているも。
 その前に、むしろ深刻なのは公認権を握られて、「信あっても発言しない」現象。
 旧帝国大学系法学部出身のエリート、肩書きはどこへやら。

 今、一番の大問題。
 立法府に行政府のチェック機能が働かなくなっていること。そうではあるまいか。
 公務員の定年が延びると、若年公務員の間口が狭隘に。要するに人材バンクが将来的に先細りするということ。
 本件は行政案件であって、立法府の案件ではない。党利党略というより、内閣・官邸の政利政略。