律令制下の地域区分 古代七道
 律令制下の地域区分 古代七道、畿内と畿外の<中央>と<周辺>。

 東海道、東山道 北陸道 南海道 山陰道 山陽道 西海道。律令制下の地域区分にして律令制地理名称。



 古代七道は空間概念であって、世に申す幹線道路ではないのだ。畿外への使者派遣の単位。天武14年=685年、制定とある。ここまで『日本史広辞典』996p
、 
 奈良、京都を中核とする畿内に対する、周辺の地理名称ということに。

 道路=線でとらえると、面食らう。「東海道」がおなじみで、京都ー江戸間を往来する、巧妙な旅を念頭におくも、それは近世五街道の話。

 五街道は東海道 甲府街道 中山道 日光街道 奥州街道。江戸を軸に徳川=政権が陸奥と甲信越と京阪をにらむ連絡路。

 こちらは地域区分ではなく、明確な路線。大量の兵員輸送を確実におこなうためには、陸路の整備が不可欠であった。

 「山陽道は五街道の脇街道」。戦国を経て、陸路の整備は一気にすすすんだことのようで。