対人関係&節約 江戸の単身赴任=参勤交代の現場


対人関係&節約 江戸の単身赴任=参勤交代の現場
 紀伊家家臣 酒井伴四郞.歳は27歳、安政7年5月から文久元年12月まで、江戸参勤を命じられた由.

『江戸発足日記』は17ヶ月中の7ヶ月を記録する、と.
 日常を書き知るし、食生活・日課・非番の観光、江戸の人情・マチ中・対人関係、自炊・節約・家計支出の全容を記載して、有意味.

 酒井家は25石が家禄.江戸参府中は月4両の支給があって、その額は39両とされている.
 総支出は179933文.

 紹介されている<換算>に大興味.
 石=10万円ということで、年俸250万.妻&2歳の子女ともども生活する.
 参府中の支出中、衣服費28%、食費20%、小遣い18%がおおどころ.

 ヒョウの見物.生きた鶏を給餌する場面では700文=約1万円の別途料金、と.
 16文=240円.これはなんの出費であったか.門限をすぎて帰宅.門番に支払うべき賄賂を商家に立て替えてもらい、その金額100文=1500円.

 参府の生活.
 1)に対人関係、2)に節約術.出張手当との差額は、留守宅への<仕送り>.